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2024-03-28

外構工事 ワンポイントアドバイス

外構トレンドリサーチ『マルチユーススペース』

外構は時間や時代の流れとともに移り変わるものーーそこで今回は、外構のプロがお客様や携わっている現場で感じた最近のトレンドについてお話をします.

今回は、「マルチユーススペース」についてお話します.
マルチユーススペースと聞くと耳なじみのない方も多いと思いますが、「多目的エリア」とも言い換えられます.現代の都市生活において特に重要性を増しているコンセプトの一つです。マルチユーススペースは、限られたスペースを最大限に活用し、機能性と快適性を兼ね備えた屋外の空間を創り出すことを目指しています。

まず、マルチユーススペースの設計において重要なのは、多様な活動やニーズに対応できる柔軟性です。家族でリラックスしてお昼を食べたり、友人を招いたり、個人の趣味の場や、作業スペースとしても活躍します。そのため、デザインは一つの用途に固定されるのではなく、様々な目的に適応できるように工夫されます。例えば、デッキやパティオは昼間は家族の集まりや遊びの場として利用され、夜には屋外ダイニングエリアとして機能します。同様に、芝生のエリアは子供の遊び場としてだけでなく、バーベキューやピクニックの場としても使われることが想定されます。

さらに、マルチユーススペースの設計においては、効率的なスペースの利用が重視されます。特に都市部ではスペースが限られているため、収納スペースや多目的な家具などを活用して、無駄を省きます。例えば、デッキの下に収納スペースを設けることで、庭道具や椅子などを収納し、スペースを有効活用します。また、折りたたみ式の家具や構造を採用することで、必要に応じてスペースを自在に変化させることができます。

さらに、マルチユーススペースのデザインにおいては、プライバシーと居心地の確保もとても重要です。特に都市部では、周囲の視線や騒音などの問題があります。そのため、高い植栽やフェンス、スクリーンなどを活用してプライバシーを確保し、居心地の良い空間を創り出します。これにより、屋外でのリラックスや集中、交流がより快適に行えるようになります。

また、季節や天候に対応したデザインもマルチユーススペースの重要な側面です。屋外スペースは季節や天候に左右されますが、デザイン上の工夫によってその影響を最小限に抑えます。例えば、屋根や日よけを設置することで雨や日差しを避け、快適な利用が可能になります。また、暖房や冷房を備えることで、夏場や冬場でも快適に過ごせるようにします。

マルチユーススペースは、都市生活において屋外空間を有効に活用し、様々な活動やニーズに対応するための重要な概念です。柔軟性、効率性、プライバシーの確保、季節や天候に対応したデザインなど、様々な要素が総合的に考慮されることで、快適で多様な屋外空間が創り出されます。